タッカンマリ 明洞タッカンマリ始祖店

ひろ1

2018年09月09日 00:06



長野県内しかも中信か南信のランチあるいは、外国でのランチしか載せないという極端でよくわからないコンセプトのこのブログをいつもご覧いただきましてありがとうございます。


ぼくはこのまえお隣の国は韓国のソウルに行ってきました。


ある意味半分旅行記みたいになってはいますが、そこでまたまたいろんなランチに挑戦してきましたので、とりあえずいくつかご紹介していきたいと思います。

その他のソウル記事はこちら>>チャドルバギ チョンジョムスップルカルビ (孤独のグルメシーズン7 第10話)
/ チーズタッカルビ ユガネ 明洞駅店

で、まず第一弾として行ったのが東大門(トンデムン)エリアです。




これが東大門です。

あまりにも寄りすぎていてよくわかりませんね。

すいません、これすごく撮影するの難しいんですよ。横断歩道渡らないで撮影するとこういう写真になる。





ということで、よくわからないと思うので横断歩道の向こう側からの様子をグーグルストリートビューで確認するとこんな感じです。

つまり、撮影し忘れたってことなんですが、とにかく、この東大門(トンデムン)は、むかしソウルを囲っていた城郭の門の役割を果たしていました。多分東にあったから東大門なんじゃないかと思います。

正式名称は興仁之門(フンインジムン)と言うそうですので、他にもたぶん南大門(ナムデムン)とかいろいろ他にもあると思うんだけど、それもホントの名前は違うはず。





さてこのソウル東大門エリアで有名なのは洋服などの卸売市場がある点と、このブログの主旨である食べ物に関して言えば広蔵市場という屋台がひしめき合っているエリアが有名でしょう。

この日も活気がある場所として諸外国からテレビクルーや写真家っぽい人がたくさん来ていていろんな撮影などを行っていました。撮影なんかしてなくて食べればいいじゃん。



もちろんここでは食べることがメインなので、どこぞやの屋台にある座席に座っていろんなものを食べてみるべきですが、すみません、字が読めないだけでなく日本人の僕としてはよくわからない得体のしれない食べものがたくさんあって圧倒されてしまいました。

いろいろ食べようとするとかなり勇気がいると思ったのでちょっとご遠慮してしまいました。ということで、次回来たときにでももうちょっと調べてからトライしてみたいところです。つまり、ぼくも撮影なんかしてないで食べればいいじゃんっていう言葉が当てはまりますね。すみません。



さて広蔵市場から少し進んだところに先程よりはかなり落ち着いたところにたどり着きます。

これ、写真の左側は通称「焼き魚横丁」、右側が「タッカンマリ横丁」と言うそうです。

左右何十メートルもお店がたくさんあるんですが、左側のお店はどのお店も店先で魚を焼いているだけのお店です。

店主と思われるおじさんおばさんすべてが魚を焼き続けています。たぶんサンマとかサバとかを焼いてるものと思われますが、どこもかなり似たようなお店なので、これ地元の人はどのような理由でお店を選択して魚を食べているのか見当も付きません。

やっぱちょっと味付けとか違うのかな。


ということで、お魚はあまり良くわからなかったので、今回は、この通りの右側の「タッカンマリ横丁」のお店に入ってみようと思います。




そうここ。明洞タッカンマリ始祖店です。


明洞って書いてあるけど東大門にあるよ。


なぜここにしようとしたかはあとから説明するとして、まず、タッカンマリというのはなんですかということなんですが、タッカンマリというのは、鶏一羽丸ごと鍋で水炊きにした料理です。

お店に入ってみましょう。





お店に入ってからスタッフのおばちゃんと目があったので、「一人で来た」という意味で指一本を出すと二人がけの狭い席に案内されました。





席にはこういったコンロがドテンとおいてあるわけですが、ここでメニューを読めるはずもないぼくはまた指を一本出して「タッカンマリ」と注文することにしました。そう、このジェスチャーはタッカンマリを一人分くれと言うことです。


さてここで、基本的な事項を述べますが、なんと、韓国ではこういった外食でのご飯は二人分からが基本となります。

え、どういうこと?一人じゃご飯食べないの??


って疑問がわきますが、韓国の人はみんな、基本一人じゃご飯食べないみたい。よくわかんないんですがそういう文化でそういうことらしいです。



なので、僕みたいに日本人一人がいきなり店舗に入ってきて「一人分くれや」って言っても、通常二人分が出てきます。もしこれから韓国に行く人はこのあたりは押さえておいたほうがいいでしょう。テストに出るくらい重要。







だけど、感のいいあなたならわかりますね。

わざわざ僕がここに来たってことは、この店舗ではタッカンマリを一人分の分量だけ注文できるってことです。





タッカンマリを一人分くれと、人差し指をたてると、おばちゃんはしきりに右手を出し、包丁のような形を作って何かを切る仕草をしてOK?と言ってきます。


何かを半分に切っているしぐさで、どうやら鶏肉を半分にするという意味のようです。上の伝票には1/2と書いてありますよね。これです。


そうです、鶏一羽まるごと(ハンマリ)は二人分で、

鶏1/2の量(パンマリっていうのかな)は一人分となるようです。


このお店では一人で来たお客に一人分の分量を提供してくれるお店なのです。ばっちり仕事出張族のひととか単身観光客向けですね。






と、ここまでやり取りしたあとは料理が運ばれて来て目の前でいろいろ始まるのを待つばかり。

ですが、なんとも、おばちゃんの作業の早いこと早いこと。


まず先に鍋に半分の姿の鶏が投入されましたので、これを撮影しようと思った瞬間、すぐにジョキジョキと切り出してしまうではありませんか。お見事なくらいすばやく的確な手さばき。


鍋に入った鶏の姿が「ブログ映え」すると思ったのですが、おばちゃんがすぐにハサミで切り出してしまいましたので、このような切り刻んでいる写真ばかりになってしまいました。


まあ仕方ないですね。




さてジョキジョキしたあとの雰囲気はこんな感じです。鍋はあと煮るだけですね。

キムチの上に、お玉があるのが面白いんですが、あとはニラなどの薬味と、あれ、なんか瓶ビールがあるぞ。



すいません、さっきの伝票の下の方に書いてあったのはビールでした。


ちゃっかり注文しちゃって、昼間からすみません。





壁にこういった日本語が混じった張り紙を見つけました。

これは便利だなー。

面白いので検索用に文字起こしすると以下のような感じです。

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おいしい タッハンマリ もっとおいしく食べる方法!!


からし、コチュジャン、ニンニク、しょうゆ(醤油)をお皿に盛ります。

そして、一方向で交ぜてください。

口にあうように酢とにらを入れてください。

それでは、ソースガ完成です。

もち(餅)が浮かび上がれば、

もち(餅)を先に食べてください。

じゃがいもが煮えたら、

じゃがいもとニワトリも食べてもいいです。

体に良い高麗人参も一緒に食べればもっとおいしいです。


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「ソースガ完成」の「ガ」がカタカナなのは日本語文法が難しいので、こうなっていると思われます。

もち(餅)っていうのはトッポギですかね。
高麗人参はどこにあるかよくわかんなかったんですけど、鍋の中に入っていたとは思われます。



コチュジャン、からし、醤油、ニンニクなんかはここにありました。日本のラーメン屋と雰囲気あんまり変わらないよね。




スプーンも箸も鉄製でした。




同じ箸でも国によっていろいろ違いますよね。香港も台湾も日本もちょっとちがう。中国はちょっとしか行ったことないからあんまり覚えてないけど。

完全に金属製の箸を見たのは韓国が初めてかもしれない。



ということで、いろいろ観察しているうちにグツグツグツといろいろ煮えてきました。


すいません、さっきのお作法を完全に無視して「もち(トッポギ)」じゃなくて鶏から食べようとしてしまいました。


既にビールで酔っていたと思いますね。




もちろんトッポギも食べましたが、美味しかったですよ。もちといってももちろん日本の餅とはだいぶ違うのでこの食感に特徴があって美味しくてたまらないです。



一つ一つ食べている間に色々ものすごい勢いで煮えてきてしまって、鶏肉を避難させた図がこちら。

ガスの元栓の形が日本と違うので、調節の仕方がよくわからない。自分で火加減の調節をするのを諦めました。

ここにある量が全てじゃないんですけど、こうやって集めると結構な量がありますよね。


いくら鳥の半分の量だからといっても、いろんな部位がありますから、これらを一つ一つ味わいながら食べ進めるのはとても楽しいものです。

ももの肉を骨から噛みちぎって食べていったり、胸のあたりも食べられるところと食べられないところを分別して口の中に入れていったりして食べ進めます。

うーん、骨と取り分けたりするのが苦手な人には向かないかもしれませんね。

でも鶏の水炊きを本場の韓国でいただけると思うと旅の目的の一つになりえるほどのエンターテイメントですから、この面倒な感じのする作業がまた楽しかったりします。本当は二人以上できてワイワイするのが楽しいと思うんですけど、一人でもいろいろけっこう楽しいですよ。

そして、どの部位もすごく柔らかいし、いろんな風味が楽しめます。

ニラやニンニクなんかもたっぷりあるので一緒に食べるのもグッド。





そうですね、こういった手羽の部位はお皿にたらした醤油をつけづらいですから、直接上からかけて食べてみるのもいいかもしれません。

下の方にニラの大海原みたいのがありますが、これらと一緒に食べるとなお美味しいですね。





もちろん煮汁をそのまま頂くのもグッド。タッカンマリは最後に汁までもまるごといただけていいですね。

高麗人参のエキスも入っているかもしれないから、健康極まりない恩恵が受けられる可能性もあるような気がする。


ビール飲んで気分も良かったのもあり、なんか少し慣れたので、次回機会があれば他のメニューも注文したいと思ったところです。





と、おもったところで帰り際ドアのところにサムゲタンの看板を見つけました。というかカタカナばっかりでこれだけ見ると日本のお店みたいだな。


参鶏湯いいですね、いつかこれも食べてみたいな。



タッカンマリ 1/2 (パンマリ) 12000ウォン
ビール 4000ウォン


東大門明洞タッカンマリ始祖店
서울특별시 종로구 종로5가 종로40가길 14

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