フィッシュヘッドカレー ムトゥース・カリー

ひろ1

2020年05月15日 01:22



注:これは2月の旅行の記録で、ホントは新型コロナウイルスが終息してから書こうと思ったんですが、自分自身が新しいお店にもいけない自粛環境の中、みなさま同様自宅での時間ばかりが増えましたので書いているところです。そのへんお察しいただきまして旅行記としてお楽しみいただければ幸いです。


シンガポールに行った旅行記なんですが、ここはインドです?



インドと言ってもリトルインディアというインド系のシンガポール人がたくさん住んでいるところで、インドっぽい食べ物や雑貨などを売っているお店とかいろいろあります。

もともとインドもシンガポールもイギリスの植民地だったんですよね多分。だから植民地での人の移動ってやりやすいはず。


今回はここでカレーを食べようとやってきました。


ムトゥース・カリーです。




リトル・インディアのMRTから歩いて4分とか5分とか、まあそのくらいだと思います。

この辺にホテルがあればすぐ行けると思うので、思い立ったら行くのもいいかもしれませんね。



中に入ったらこんな感じに人がたくさんいました。

お昼も過ぎているのにこんなにたくさんいるのはすごいですね。日本人の人も結構いる。ガイドブックに乗ってる気がするからたぶん入りやすいお店なのかもしれないです。



店舗の真ん中に厨房があるスタイルで、見てくださいタンドリーが複数ありますよ!

このタンドリーでガンガン色々調理してくれるんだろうなあ。

楽しみです。



さてここまで店舗までの時間や雰囲気をある程度ご紹介してきたわけなんですけど、ここからはメニューの紹介になります。


このブログをたまに見ている人にはおわかりかと思いますが、とくに外国に行ったときは、その店舗のメニューの全部を日本語訳して自分なりに解説するという

「メニュー独自研究解説回」

がありまして、今回のエントリーもそれに該当したりします。

ここから先はうんざりするほどの膨大な情報量でお送りしますので、あまり興味のない人は飛ばし読みすると良いでしょう。



ということでメニュー研究を始めます。まずはこのメニューの上にある前菜のところから。

ちなみにメニュー項目の最後の数字は金額(シンガポールドル)です。



Starters(前菜)

■ Samosas 6
 これはサモサですね。一番先に書いてあるから多分オーソドックスな前菜だと思います。じゃがいもや玉ねぎを基本として香辛料を使って味付けをした具材を、三角のパイ生地に入れて油であげたものです。

■ Potato Wedges 6
 ポテトウェッジズ。皮付きのポテトフライかと思います。

■ Spring Rolls 6
 これは春巻きなんですけど、春巻きは中国の料理だと思うので、もしかしたらインドっぽい春巻きなのかな。

■ Calamari RIngs 8
 カラマリは多分「イカ」だから、イカリングだと思います。これは日本にもあるけど味付けはもしかしたらインドっぽいのかも。

■ Chicken Wing Cocktail Kebab 9
 カクテルってのはここでは前菜っていう意味かな。なので手羽先の前菜って感じかと予想しています。

■ Masala Pappad 3.5
 パパドの上にタンドリーチキンとかトマトとか香辛料なんかが乗っているインドの前菜ですね。野菜が乗っていそうなのでこの辺注文するとよさそう。

■ Mixed Platter 12
 イカリングとサモサ、ポテトフライと春巻きなどここまで紹介したやつがいっしょになったやつです。色々食べたいときはこれがいいかもね。

■ Beetroot Cutlet 6
 ビートルートという日本ではあんまり見ないカブみたいな野菜をつかって、ポテトと一緒に上げたもののようです。これ気になるので次回インド料理店で食べてみたい。

■ Poricha Nethili 10.5
 アンチョビを使った揚げ物だそうですけど、ちょっと調べてもよくわかりませんでした。癖になるってメニューに書いてある。

■ Moru Moru Vendaikai 9.5
 これよくわかんないんですけど、オクラをバターの衣を使って揚げて辛くした感じのものと思われます。



ここからメイン料理の調査です


Chicken(鶏肉料理)

■ Masala Chicken 12
 マサラというのは混合されたスパイスのことだと思いますが、インド風のスパイスで味付けされ焼かれた鶏肉のことだと思います。

■ Curry Chicken 12
 これはカレーじゃなくて、カレー風味のスパイスで調理された鶏肉のことかと思われます。

■ Chicken-65 12
 スパイスとヨーグルトでこんがり揚げた鶏肉のようです。ちょっと想像できないですけどうまそう。

■ Butter Chicken 14
 自家製バターを使って焼き上げ調理した鶏。

■ Kadai Chicken 14
 KADAIっていうのは鍋のことだと思うんですけど、生姜とにんにくのたくさん入った鶏肉料理だと思います。

■ Chilli Chicken
 唐辛子をふんだんに使って揚げた鶏肉料理です。

■ Milagu Kozhi Varuval 13
 全然想像できない料理ですが、メニューによるとチェッティナード料理の一種のようで、南インドの胡椒とコリアンダーを使った料理だそうです。

■ Garlic Chicken 14
 ガーリックソースを使った鶏料理

■ Chicken Manchurian 14
 鶏肉を揚げた料理で、中国由来のソースなどを使って味付けされているものと思われます。

■ Chicken Tikka Masala 14
 串に刺した焼き鳥をマサラ風味の味付けにしたものと思われます。


Mutton(羊肉料理)

■ Stir Fry Mysore Mutton 13
 南インドにマイソール(Mysore)っていう都市があるようですが、それと関連があるかどうかわりませんが、羊肉をチリペッパーとコリアンダーと、カシューナッツを使って調理したものです。

■ Curry Mutton 13
 羊肉のカレーです。生姜とにんにくは入ってるようです。

■ Mutton Chukka Varuval 13
 これも南インド料理だそうですが、フライパンで乾燥唐辛子と一緒に羊肉を焼いたものと思われます。

■ Mutton Vindaloo 13
 羊肉を柔らかくするまで焼いた感じなもの

■ Lamb Chops 15
 ラムチョップ。トマトとか使って調理しているようです。
 
Seafood(海鮮料理)

■ Fried Fish 14
 フライフィッシュですね。衣をつけて揚げてあるやつだとおもいます。

■ Nandu Masala 13
 ワタリガニをマサラの香辛料で調理したものと思われます

■ Masala Prawns 14
 エビをマサラで調理したやつだと思います

■ Muthu's Prawns 65 13
 お店の名前の入ったメニューですが、お店独自のスパイス配合でエビをかりかりになるまで焼いたものかと思われます

■ Prawn Chukka Varuval 14
 エビで作ったチュッカのようです

■ Fish & Potato Cutlet
 魚とポテトをカツレツにしたもの

■ Curry Fish 14
 これメニュー読んだところ、お魚を薄切りにして、タマリンドのソースを使っているそうです。気になる味です。

■ Squids Sambal 11
 イカをサンバルソースで焼いた感じのもの。サンバルソースってインドネシアの調味料かと思う

■ Malabar Fish Curry 13
 魚の入ったカレーで、最後にココナッツで仕上げたもの

■ Boneless Pepper Fish 14
 魚を玉ねぎとにんにくと、胡椒で味付けしたものと書いてあります。Bonelessの意味はメニューからわかりませんでした

■ Seafood Sizzler(Fish,Squid,Prawns) 22
 魚とイカとエビを一緒に調理したものです

■ Iral Varuval 14
 インターネットで調べると海老のフライっぽいをカレーのようなソースで調理したものです

■ Fish Roe(Seasonal) 10
 魚の卵をカリカリになるまで焼いたものと思われます。




さて、僕が注文したものですが、こちら「ストロング・リコメンド」って書いてあるフィッシュヘッドカレーを食べました。

僕に限らず日本人ってカレー好きなんですけど、こういう変わり種なカレーと言うか、インドのカレーのうち、さすがに魚の頭が入ったカレーなんてそうめったにお目にかかれるものじゃないです。

2018年と2019年のビブグルマンのマークもあるし、けっこう期待ができるかもしれません。





さてここからはメニューの裏に行って、サイドメニューのほうを見てみましょう。


肉など焼いたもの(Kebabs)

■ Tandoori Chicken 14
 インドでは基本的なタンドリーチキンです。日本のファミレスに出てくるやつはタンドリー使ってないからぜんぶタンドリー風になります。

■ Chicken Tikka 13
 チキンティッカは鶏肉を串に刺してタンドリーで焼いたものだと思います。日本の焼鳥と違うのは焼き方と味付けかな。

■ Fish Tikka 13
 フィッシュティッカは魚を串刺しにして焼いたものだと思います。この感じで行くとTikkaっていうのが多分串刺しのことかな。

■ Irani Tangdi Kebab 13
 イランのタンドリーチキンって意味だと思うんですけど、イラン風って感じですかね。

■ Cheese Chicken Kebab 13
 チキンのチーズ焼きって感じのものでしょうか。チーズ好きにもってこいのやつ

■ Chicken Kaimi Kebab 13
 これちょっとわかんないんですけどkaimiっていうソースを使って鶏肉を焼いているとおもいます

■ Lamb Rack Ananas 19
 これもよくわかんないんですけど、ananasは多分パイナップルで、ラム肉をパイナップルをつかって焼いたものでしょうか。面白そうな味です

■ Paneer Tikka 12
 これも串刺し料理のようですが、カッテージチーズを正方形に切ったようなもの(Paneer)を、タンドリーチキンと交互に刺したもののようです。

■ Tiger Prawns Kebab 28
 たぶんウシエビを焼いたものです。海鮮もけっこうある。

■ Afghani Fish Kebab 14
 よくわかんないですが、アフガニフィッシュという種類の魚を焼いたもの。味が全く想像できない逸品です。

■ Tandoori Platter 32
 鶏と魚とエビと、Pannerなどタンドリーで焼く色んなものの盛り合わせです。たくさんの人数で行ったときはこういうの頼むと楽しいかもね。

野菜類(Vegetables)

■ Black Daal 9.5
 ダールは多分豆のことなので、黒豆をメインにした料理かと思われます。クミンとバターで焼いたって感じに書いてある。

■ Kathirikai Varuval 8
 Kathirikaiというのは茄子っぽいものだと思うんですけど、これを玉ねぎと赤唐辛子で調理したものだそうです。


■ Tadkaa Daal 9
 豆をテンパリングした料理のことと思われます。カレーっぽいのかな。

■ Paneer Makhni 10
 パニールマカニというそうです。基本は「マカニ」という料理で、コッテージチーズ(パニール)のはいったグレービーソース風味の料理

■ Aaloo Mutter 9
 「アルマタル」っていうのかな。ポテトとグリーンピースを使ったトマトベースの料理

■ Paalak Paneer 10
 パラクパニールというそうで、ほうれん草をペースト状にしたものを基本とした料理のようです

■ Gobi Manchurian(Dry) 10
 カリフラワーを揚げた料理。Gobiはカリフラワーのようで、Manchurianは満州人って意味かな。インドに住んでた中国人の人が開発したっぽい料理です

■ Mutter Panner Masala 10
 パニールとグリーンピースのはいったマサラ

■ Mushroom Pepper Fry 10
 マッシュルームを揚げた料理のようです

■ Paalak Daal 9.5
 ほうれん草ベースの豆煮込み料理

■ Aaloo Gobi 9
 ポテトとカリフラワーの入った煮込み料理です

■ Chilli Paneer 10
 パニールにチリソースがかかったような料理です

■ Channa Masala 9
 ひよこ豆を柔らかく煮てマサラで調理したって感じかな

■ Vendaikai Masala 9
 トマトとオニオンのペーストを使ってオクラを調理したもの

■ Pepper Paneer Varuval 10
 シェフのおまかせスパイシーパニール料理ってニュアンスのものと思われます

■ Kadai Vegetable Masala 10
 野菜の盛り合わせなんだけど、やっぱりパニールが入ってて、辛く仕上げてあるっぽいものです

■ Paneer Tikka Masala 13
 タンドリーの中でパニールを調理したものだそうですけど、多分パニールを串刺しにしてあるものだと思います。




サイドメニューの中からこれを選んでみました。

来店時は下準備無しでメニューを見たわけでして、どう考えても文字を見ただけだとどんなメニューかわからず、やっぱり写真付きの料理にしようと思ってしまうわけです。Kathirikai Varuvalの「Kathirikai」というのはナスの一種のようで、ナスの炒めものみたいな感じかと思います。

さて続けてメニュー調査をしてみます。

Rice(米料理)

■ White RIce,2 Veg & Pappadam 3
 日本人も理解できる白米ですが、米の種類は向こうの方のやつですね。野菜が2種類と、パパドがついてくるお得なセット。おかわりもできそうなのでたくさん食べたい人はおすすめ

■ Biryani RIce,2 Veg &Pappadam 4
 ビリヤニは多分日本で言う混ぜご飯のたぐいだと思われます。肉とか入ってるかも。これも野菜とパパドがついてくる。これもおかわりできそう。

■ Dum Biryani Chicken 12
 チキンビリヤニのことだと思います

■ Dum Biriyani Mutton 13
 ビリヤニマトンです。ビリヤニにマトン肉が入っている

■ Muthu's Veg Biryani 11
 野菜の入ったビリヤニ

■ Muthu's Fried RIce-Prawns 13
 エビの入ったチャーハンかな

■ Muthu's Fried RIce-Chicken 12
 鶏肉の入ったチャーハン

■ Muthu's Fried RIce-Egg 11.5
 これつ普通のチャーハンだと思うんですがどうなんでしょう

■ Muthu's Fried RIce-Veg 11
 チャーハンに野菜が入ってるのかな

■ Muthu's Fried RIce-Manchurian 12
 中国風のチャーハンと思われます


Breads

■ Plain Naan 3.5
 プレーンのナン

■ Butter Naan 4
 バターが配合されたナン

■ Garlic Naan 4.5
 ガーリックナン

■ Tandoori Roti 4
 ロティという無発酵のパンの一種をタンドリーで焼いたもの

■ Butter Roti 4.5
 バター味のロティ

■ Pudina Kulcha 4.5
 クルチャというパンの一種のものと思われます

■ Butter Garlic Naan 5
 バターガーリックナン

■ Cheese Naan 5
 チーズナン

■ Kashmiri Naan 5
 カシミール地方風のナンかな。内容は不明です

■ Peshawari Naan 5
 ペルシャ風のナンだと思うんですけど、どんなものかは想像つきませんね

■ Tandoori Parata 5
 チャパティを層状につくったものを、タンドリーで焼いたもの

■ Romali Roti 5.5
 マンダって呼ばれるものらしいんですけど、その他のものとの見分けがわかりません

■ Naan Basket 15
 ガーリックナン、バターナン、プレーンナンと、クルチャがバスケットに入って出てくるものと思われます


と、ここまで紙のメニューを見てまとめてみました。

インターネットを見たらタブレットで注文するとか書いてあったんですけど、行ったときは紙のメニューしかなかったです。

で、注文を終えるとすぐにパパドがやってきます。




これって事前に揚げておいて、なんか、タッパの中で保管しているようなオペレーションなので、すぐさまやってくる感じです。

これをパリパリ食べながら待つことにしましょう。



さてナンも頼んでおいたのでナンが来ましたね。

と、ナンを撮影しようと思ったらそれを遮るようにして飲み物がやってきました。

おっと、これはタイガービールですね。タイガービールはシンガポールのビールなので、飲んでおかない手はありません。

ということで、すみません、昼からビールしました。




先程はビールでよく見えませんでしたが、注文したナンはこれですね。

本場のタンドリーでじっくり焼き上げられたモッチリ感のあるナンはこれはまずいはずがないです。一口目から風味抜群、満足度十二分。

日本のインド料理点だともっと大きなものとか、おかわり自由とかあるんですけど、ここではなさそうな気がします。どちらかというと、日本人だったらここはライスを頼んだほうが良さそうな気がします。

さっきのメニュー通り、ご飯だけでなく野菜もついてきたりします。しかもご飯のほうはおかわりもできます。

ああでも、お米は長いやつだと思うのであしからず。




と、どんどんといろいろやってくるわけですが、おおこれは、魚の頭ですね。

こんなドーンと真ん中にフィッシュヘッドが入ってるわけですか。


ちなみに、カレーの入っている鍋はどう見ても日本の土鍋っぽいんですが、このあたりはせっかくのシンガポール旅行気分を壊してもあれですので、あまり追求しないでおきます。




カレーはものすごーくゆるいやつです。水っぽいです。

この水っぽさでこの辛さ。

カレールーにはタマリンドとか入っているわけで、思った以上に日本人の口には未経験な味が口の中に広がります。

具材はオクラとパイナップルなんか入ってて面白いです。

この組み合わせなども考えて日本のカレーに慣れている人にとっては微妙な感じだとは思いますが、個人的には結構美味しいと思います。興味本位の人はトライしてみようね。



さて、シンガポールのインド系のお店で多いのが、このバナナの葉っぱがのっぺりと出されて、この上で色々食べるようになっているスタイルです。

こんなの未経験だからよくわかんないなあ。




そこで、お店の人に、よくわかんないの、どうやるの?ねえ??

って言うと、さっきの土鍋からフィッシュヘッドをよそってくれたりします。

なるほど、とりあえずフィッシュヘッドはお玉みたいなやつでも結構柔らかく崩れて食べることができるのね。



おお、ナンにからませて、こんな感じだね。

おそらく、インドの人は手で食べるのかもしれないからこういったスタイルになるのかもしれない。

フォークとスプーンを用意したけど、これだとナンは食べづらいから手で食べたりして、インド人ぽい感じを醸し出しながら食べたりすることができました。




フィッシュヘッドだからと言っても結構食べられるところがあって、こうやって結構食べごたえのある破片と一緒にナンを食べたりします。

サイズはSなんだけど、結構量が多いので、これだけで十分かもしれません。



ちなみにサイドのところで頼んだナスの炒めもののようなものはこれ。

たぶん日本円で600円位すると思うんだけど、これだけボリュームがあるなら結構お腹いっぱいになるよね。

もちろん辛さもすごいんだけど、これもナスの風味が良くて全部おいしく食べてしまいました。





フィッシュヘッドカレー(S) 24シンガポールドル
Kathirikai Varuval 8シンガポールドル
プレーン・ナン 3.5シンガポールドル
タイガービールpint 12シンガポールドル



ムトゥースカリー
138 Race Course Rd, #01-01, シンガポール 218591

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