油鸡面 香港油鶏飯麺 Hawker CHAN(チャイナタウンコンプレックス)
2020/05/06

注:これは2月の旅行の記録で、ホントは新型コロナウイルスが終息してから書こうと思ったんですが、自分自身が新しいお店にもいけない自粛環境の中、みなさま同様自宅での時間ばかりが増えましたので書いているところです。そのへんお察しいただきまして旅行記としてお楽しみいただければ幸いです。
前回の記事はこちら>>カレーとマッシュポテトのパイ包み BHAI SARBAT STALL
シンガポールは食べ物に困らないような気がしていて、というか東南アジアの国々はとくに都心部だと何かしらの安い食べ物屋さんにすぐにたどり着いてしまうわけで、ローカルな食事を手軽にとることができてとても便利です。
比較対象をあげるとすると、アメリカとか欧州へ旅行に行くと、ホテルの朝食を楽しむ感じになってるんですけど、アジアの国々の場合は、別に朝ごはんをホテルで見繕わなくてもなんとかなったりします。
ここシンガポールの場合は屋台の集まった「ホーカーズ」または「ホーカーセンター」と呼ばれるフードコートのような場所がたくさんあって、今回それを観光の目的地としていくつか自分の足で回ってきたりしました。
ということで、これからシンガポールにある6箇所のホーカーズを紹介するところからスタートし、最後に立ち寄ったホーカーズの屋台(ストール)で食べたお食事をレビューしてみます。
ラオパサ・フェスティバル・マーケット

ここのホーカーズはとてもおしゃれで良かったです。
屋台(ストール)の数は60店舗くらいあるようですが、おしゃれなのでホーカーズ初心者には向いてるかもしれない。ぼくはRaffles PlaceのMRTから歩いていきました。
八面体の形の建物の中に屋台(ストール)がぎっしり入っていて、観光客にも向いてそうなおしゃれなところです。
地図で見ると、マリーナ・ベイ・サンズに宿泊しているような人か、あるいはその周辺にあるマーライオンを見たついでに散歩がてら行ってみると面白いかもしれません。

屋内だけでなく外でも食事が楽しめます。でもここはどうやら夜のほうが盛り上がりそうな感じがします。

有名なホッケンミーのお店があるんですけど、ちょっと早く行き過ぎてやってませんでした。
ちなみにここでは150円で栗(Chestnut)のジュースを飲んだりしました。
アモイ・ストリート・フード・センター
先程のホーカーズよりちょっとチャイナタウンのほうに進んでみましょう。ここは朝から活気がありました。
MRTはTanjong Pagar駅から行くと近そう。

2階建ての建物の中に屋台(ストール)がぎっしり入っていて、特にここはビジネス街のようですから、平日の朝からお昼あたりはビジネスマンでいっぱいになるようです。
旅行者にとっては、たぶんホーカーズ中級者向けなところ。

ローカル風味あふれるこんなホーカーズいいよね。
こういうところに入って現地の人の実際の生活の様子などを伺うのがとても楽しいです。

「はやし」っていう日本食っぽいものを出している屋台を見つけました。
牛丼とか親子丼、あとは明太子パスタなど、より庶民的な日本人が好みそうな日本料理が提供されています。牛丼は料金も日本円で600円くらいで食べられそうです。
おもしろいなあ。
マクスウェル・フードセンター

ここも広かったし、活気がありました。屋台(ストール)の数は100くらいだそうです。
ホーカーズ初心者でも行けそうなので結構おすすめかも。

いくつかの店舗でお食事をいただきましたが、ここは別の記事で書く予定ですのでちょっと飛ばします。
とても美味しいチキンライスを提供してくれる「天天海南鶏飯」などがあります。
ニュートン・フードセンター
こちらニュートンサーカスにあるホーカーズです。リトルインディアの隣の駅ニュートン駅から歩いていけます。

駐車場がたくさんあって庶民のホーカーズって感じがしないでもありません。あと、ここはどちらかというと夜に楽しむホーカーズでしょうか。昼に行くとガラガラです。

これはニュートンフードセンターの入り口の看板なんですけど、看板の上の方は瓦屋根だったりします。
これってどの文化が影響してこういうディスプレイになるんでしょうか。看板下の格子などから総合的に判断するとやっぱ中国由来なのかも?
オールド・エアポート・ロード・フードセンター

ここは完全に地元の人が行くようなローカルなホーカーズです。ガイドブックにあんまり載ってないけど、インターネットの旅行サイトなどでよく取り扱ってたりします。
外国人ぽい人も殆どいなかったので観光客の人にはあんましおすすめしません。つまりホーカーズ上級者向け。
慣れてるひとか、僕みたいに無鉄砲にあちこち行って見るような変態的な人ならいいかもしれないですけど。
公営住宅(HDB)のわきにあるので、地元住民の人がどんどんとやってきたりします。

ホテルが近くだったので夕飯時間に行ってみたんですけど、ここはもしかしたら朝とか早い時間に行ったほうがいいかもしれません。
有名な店舗はすでに営業を終えてシャッターが閉まっていました。
チャイナタウン・コンプレックス

さて、これはチャイナタウンにあるホーカーズなんですけど、今回のメインはここです。
もちろんここは外国人がすごく多く訪問するところなので、初心者にも向いているホーカーズだと思います。
建物も他の場所に比べてかなり立派な作りになっていました。食べ物屋さんのお店は220店舗くらいあるようで、かなり広い。

至るところにストールがあって、通路という通路には必ず椅子とテーブルが設置されています。フードコートの完全版みたいな感じ。
日本のショッピングモールにフードコートが設置されていたりしますが、それに比べると明らかに規模が違い、圧倒されます。
こんなに広いホーカーズですから、きっと美味しいお店も見つかるに違いありません。

と散策していると、何やら行列ができている店舗があるではありませんか。
これは期待ができますね、というかここを期待してやってきたんですけどね!

このお店は「香港油鶏飯麺」といって、なんと、ミシュランガイドで星を1つとっている、シンガポールでは庶民に有名なお店でした。
決して高級なレストランではないはずの、こういった、ある種雑多なホーカーズのストール中にも実力派のすごいお店もあるのです。

ローストされた鶏がブランブランしています。
こういうのはシズル感?というか臨場感??っていうんですかね。目の前にあるこんがり焼けた鶏がこの後すぐに食べられると思うとなんだか興奮してきますよね!
ものすごく美味しそうで期待できます。
今回はお店の代表メニューである、このローストされたチキンを使った麺料理(油鸡面)をいただくことにします。

行列に並ぶこと10分ほどで自分の番がやってきて注文しました。
これが油鸡面(Soya Sauce Chicken Noodle)です。
細めで硬めの麺に風味が抜群な醤が絡められています。
鶏肉は外はカリッと味付けがされていて、中身は柔らかなジューシさを出しています。いやーうまいですね、このローストチキンに出会うためにあちこちのホーカーズ巡りをしていたと言っても過言ではありません。

ちなみに、箸とか蓮華とか、そのほか調味料とかは店舗の前においてありますので、自由に持っていっていいと思います。
現地の人が色んなものを持っていったりしていたのでそれを真似るのがいいかもしれません。

やわらか麺が好きな日本人にとって、この麺はそれほど美味しいかどうかは不明ですので、この辺味の想像ができなくて不安な人はご飯の方、つまり油鸡飯のほうがおすすめです。
日本人はおおむね米好きだから、大抵の人は無理をせずご飯を選びましょう。

僕としてはこうやって、ぐるぐるかき混ぜて食べたら美味しくいただけました。これなんか癖になりそう。
2016年からミシュランガイドに載っているお店とあって、流石に少しは行列は落ち着いていると思うんですけど、コストパフォーマンスも良いし、少しくらい長い列に並んでも食べて見る価値はあるとおもいます。
油鸡面(Soya Sauce Chicken Noodle) 3.5シンガポールドル
#02-126 香港油鶏飯麺 Hawker CHAN
チャイナタウンコンプレックス内
335 Smith Street #02-126 Chinatown Complex Singapore