釜揚(特) 丸亀製麺
2019/04/04

もう4月に入って4日くらい経ってしまいました。
このまえの4月1日は釜揚げうどんの日というとにかくうどんが安くなる日で、この日が平日だと狙って丸亀製麺に行ってしまうわけですが、今回はいつもとちょっと気持ちが違いました。
というのも、新しい元号が発表され、それを確認してからの初のご飯だったのでなんだか真新しい気分でいたからです。
奇しくも食べたのは釜揚げうどんですから、うどんの白さとできたてのホヤホヤ感は、決定したての真新しい元号と照らし合わせてもなんだか同類のものであると勘違いするほど心地よいものでした。
まあ、元号の発表にさいしては官房長官が額縁をかざしているところがとにかく特徴的でみんな注目している場面ですね。
ですが、僕が注目しているのは欧米メディアによる「Order,Peace」みたいな、文字面だけをみて「平和を指示する」といった雰囲気を判断をしていたところです。続けて欧米メディアは元号を設定した政府の意図を「権威主義的なニュアンスだ!」として解析するあたりアルファベットを始めとした欧米の文化と、漢字を中心とした東アジアの文化は違うのだろうなと思ったところです。
皆さんは大体もうわかっていると思いますが、今回の元号の情景は山上憶良の描いたとされる、春の気持ちの良い日にきれいな梅の花を見て癒やされている場面です。こんな場面が権威主義的だとは思えるはずもありません。
しかもどうやら梅の木は当時日本にはなくて、中国からやってきたばかりの真新しいもので、その綺麗さはひとしおだったと思われます。いまだと、新しいショッピングセンターが近所にできたんで行ってみたら、見たことない商品いっぱいあってなんだかウキウキ嬉しくなっちゃった、って感じでしょうか。
とにかく、歌の情景から、新しいものを見た新鮮な感覚というのも新しい元号にも込められていそうな気がしています。まあ僕の主観もちょっと入っていますけれども。
もちろんあとからこの内容は説明されているので、早とちりしちゃうメデイアもあるかと思いますが、海外メディアもちゃんとした機関ではありますから、もうちょっとバックグラウンドを押えてから評価してほしいものです。

つまり、今回の欧米メディアの例をこの釜揚げうどんで説明すると、「ただタライに入っているだけじゃないか」「湯から出したままのうどんだろ?ぶよぶよじゃないか」なんて、見た目で判断してこの釜揚げうどんをすっぱ切りするようなものです。
本来釜揚げうどんは「できたてであって、小麦粉がまさに感じられる状態」のもので、「讃岐うどんは本来この湯から出したままの状態でもコシがあり、調和の取れた歯ごたえが感じられる」という背景がわかっている人がちゃんと美味しい食べ方であると評価できるというものです。
まあ誰でも見た目で判断しがちなんですけど、それだけだと危険なので、もう少しいろいろ考えてから発言したほうがいいなどと思いながら、この釜揚げうどんを平らげました。
釜揚(特) 240円(半額)
丸亀製麺諏訪店
下諏訪町木の下6191−5